フリーランスエンジニアとして独立を考えるとき、まず気になるのは 「収入はどのくらいなのか?」 という点ではないでしょうか。
会社員エンジニアであれば給与レンジがある程度明確ですが、フリーランスは案件単価や稼働日数によって収入が大きく変わります。
では、実際のところフリーランスエンジニアの平均年収はどれくらいなのでしょうか?
この記事では、2025年時点での相場感 を整理し、年収を左右する要因や収入を上げるためのポイントを解説します。
1. フリーランスエンジニアの平均年収の目安
複数のフリーランスエージェントが公開しているデータや案件相場を参考にすると、フリーランスエンジニアの平均年収は700万〜800万円程度 といわれています。
- 月単価:60〜80万円
- 稼働日数:週5日フル稼働
- 稼働月数:年間10〜11か月(待機期間を考慮)
👉 この条件で計算すると:
- 70万円 × 11か月 = 770万円
- 80万円 × 11か月 = 880万円
つまり「フル稼働できる人」であれば、会社員時代よりも高い水準の収入を得やすいのがフリーランスエンジニアの特徴です。
2. 言語・スキル別の収入相場
平均年収はあくまで目安であり、使用するプログラミング言語やスキル領域によって大きく変わります。
高単価領域(年収900万〜1200万クラス)
- Go/Rust:モダン開発、クラウドネイティブ
- Python:AI・機械学習、データ分析
- インフラ/SRE:AWS・GCPなどクラウド運用
中堅領域(年収700万〜900万クラス)
- Java:金融・大規模システム案件多数、需要安定
- TypeScript/React/Vue:Webフロント開発
- Kotlin/Swift:スマホアプリ開発
安定領域(年収600万〜800万クラス)
- PHP:WebサービスやEC案件
- Ruby:Rails案件(スタートアップ中心)
- C/C++:組み込み・ゲーム開発
👉 「案件数が多い=年収が高い」ではなく、希少性や技術トレンドにマッチしているか が収入に直結します。
3. 職種別の収入相場
言語だけでなく、職種や役割によっても報酬は変わります。
- プログラマー:年収600万〜750万円
- システムエンジニア:年収700万〜850万円
- フロントエンドエンジニア:年収650万〜850万円
- サーバーサイドエンジニア:年収700万〜900万円
- インフラエンジニア/SRE:年収800万〜1000万円
- データエンジニア/機械学習エンジニア:年収900万〜1200万円
- PM(プロジェクトマネージャー):年収1000万〜1300万円
👉 コードを書く力に加えて 要件定義・マネジメントスキル を身につけると、収入のレンジが一気に上がります。
4. 年収を左右する要因
フリーランスエンジニアの年収は「スキル」だけではなく、次の要素にも左右されます。
① 稼働日数
- 週5フル稼働:月60〜90万円 → 年収700万〜1000万
- 週3稼働:月30〜50万円 → 年収400万〜600万
② 案件獲得力
- 複数エージェントを利用して相場を比較できるか
- 直契約でマージンをカットできるか
③ 継続率
案件の途切れ(待機期間)が多いと、その分年収が下がります。
→ 契約終了前に次案件を探す習慣が重要。
④ 地域・働き方
- 首都圏:案件数・単価ともに豊富
- 地方:単価は低めだがリモート案件を狙えば問題なし
- 常駐 vs フルリモート:リモートは単価が下がる傾向があるが、自由度は高い
5. 会社員エンジニアとの比較
- 会社員エンジニアの平均年収:500万〜600万円程度
- フリーランスエンジニアの平均年収:700万〜800万円程度
👉 収入だけで比較するとフリーランスの方が有利に見えます。
ただし、社会保険料や年金、税金を自分で負担する必要があるため、手取りベースでは差が縮まる点に注意が必要です。
6. 平均以上を狙うための戦略
平均700万〜800万円で満足するのもありですが、せっかくなら年収1000万を目指したいところ。
- 高単価言語(Go, Python, TypeScript)を習得する
- 上流工程(要件定義、設計、PM)に挑戦する
- 複数エージェントに登録して単価を比較する
- 個人開発やブログなどで副収入を育てる
「案件選び」と「スキル投資」を意識すれば、平均を超えるのは難しくありません。
まとめ
フリーランスエンジニアの平均年収は 700万〜800万円程度。
ただし、言語・職種・稼働スタイルによって大きく変動します。
- JavaやPHP → 600万〜800万円
- Python/Go/インフラ → 800万〜1000万円
- PM/機械学習エンジニア → 1000万以上も可能
会社員より高収入を得やすい反面、税金や保険料の自己負担があるため、実際の手取りは冷静に計算することが大切です。
そして、平均で満足するのか、それとも1000万プレイヤーを目指すのかは、自分のスキルと働き方次第。
フリーランスは「キャリア戦略」で収入が大きく変わる働き方なのです。

