フリーランスエンジニアとして活動するなら、一度は目標に掲げたい「年収1000万円」。
会社員の給与レンジではなかなか届かない金額ですが、フリーランスなら現実的に狙える数字です。
では、どうすれば年収1000万に到達できるのでしょうか?
本記事では、単価設定の目安 と 稼働戦略 に分けて解説します。
1. 年収1000万を目指すための計算式
フリーランスの収入は基本的に 「月単価 × 稼働月数」 で決まります。
- 月80万円 × 12か月 = 960万円
- 月85万円 × 12か月 = 1,020万円
つまり、月80〜90万円クラスの案件を継続して受けられれば年収1000万は見えてきます。
ただし、常にフル稼働できるとは限らないため「空白期間」を考慮する必要があります。
現実的には「月単価90万円 × 11か月稼働」くらいを目指すのが安全ラインです。
2. 単価を引き上げる方法
① 高単価言語を選ぶ
2025年時点で相場が高いのは以下の言語です。
- Go:モダンなWebサービス、クラウド案件 → 月70〜100万円
- Python:AI・データ分析・機械学習 → 月70〜90万円
- TypeScript:モダンフロントエンド開発 → 月60〜85万円
- Scala, Rust:ニッチかつ需要拡大中 → 月80万円以上も狙える
スキルチェンジには時間がかかりますが、習得できれば年収アップに直結します。
② 上流工程に関わる
- 要件定義、設計 ができるとSE〜PMクラスの案件に参加可能。
- 単価は月90〜120万円と一気に伸びます。
- チームをまとめる経験や顧客折衝スキルを磨くことが大切。
③ エージェントを複数活用
エージェントによって得意な案件が異なるため、複数登録して比較することで 単価差10〜20万円 が出ることもあります。
- レバテックフリーランス → 案件数豊富、週5常駐中心
- Pe-BANK → 地方案件も多く、直請け高単価あり
- High-Performer → 上流・PMO案件、月100万円以上
「1社に縛られない」のが単価アップの鉄則です。
④ 実績を“見える化”する
- GitHubやポートフォリオサイトで成果を公開
- 過去案件での担当範囲や成果を明文化
- ブログ・技術記事で専門性をアピール
エージェント担当者も「紹介しやすい人」を優先するため、見せ方を工夫するだけで単価が上がるケースがあります。
3. 稼働戦略の立て方
① 週5フル稼働で安定収入
最短で年収1000万に届くのはやはり 週5常駐案件。
- メリット:収入安定、単価高め
- デメリット:自由度が低い、空白期間が出やすい
生活基盤を整える時期はこのスタイルが有効です。
② 週3+副業でリスク分散
- メイン案件:週3で月40〜60万円
- 副業案件:週1〜2で月10〜20万円
- 個人開発やブログ収益:月数万円〜
こうした組み合わせで 複数の収入源 を持つと、万が一案件が終了しても収入が途絶えにくくなります。
③ 空白期間を最小化する
フリーランス最大の敵は「待機期間」です。
1か月仕事がなければ年収ベースで大きく目減りします。
- 契約終了の1か月前には次案件を探し始める
- 複数エージェントから常に情報をもらう
- 短期・スポット案件も組み合わせる
これらで待機リスクを減らすことができます。
④ ストック収入を育てる
年収1000万を安定して維持するには、労働時間に依存しない収入 もあると強いです。
- 技術ブログ+アフィリエイト
- Udemyなどで講座販売
- 個人アプリ開発・広告収益
「案件収入+ストック収入」でベースを固めるのが長期的戦略です。
4. 年収1000万を実現した人の共通点
- 案件単価に敏感で、常に市場相場をチェックしている
- 契約更新時に単価交渉を行っている
- 週5フル稼働からキャリアを積み、徐々に週3・副業にシフトしている
- 専門性を高めつつ、マネジメントスキルも伸ばしている
- 複数収入源を確保して「1本足打法」にならないようにしている
まとめ
フリーランスが年収1000万円を目指すには:
- 月単価80〜90万円以上の案件を継続して受ける
- 高単価言語(Go, Python, TypeScriptなど)を習得する
- 上流工程・マネジメントに挑戦する
- 複数エージェントで案件を比較して交渉する
- 空白期間を減らし、副業やストック収入で補強する
これらを意識すれば、フリーランスでも十分に「年収1000万プレイヤー」は現実的です。
単価だけに振り回されず、長期的なキャリア設計を見据えた稼働戦略を立てていきましょう。

