フリーランスとして独立するとき、多くの人が抱える不安のひとつが 「地方でも本当に仕事があるのか?」 という問題です。特にエンジニアやデザイナー、ライターといった職種は東京や大阪といった大都市圏の案件が多いイメージがあり、地方在住だとチャンスが限られてしまうのではと心配する声をよく耳にします。
私自身も地方在住で独立しましたが、現在は リモート案件だけで生活を成り立たせることができています。 本記事では、地方在住フリーランスがどのようにリモート案件を獲得し、安定的に暮らせるまでに至ったのか、その道のりと具体的な工夫をリアルに紹介します。
1. 独立当初の不安と課題
フリーランス1年目に直面した課題は以下のようなものでした。
- 案件の多くが首都圏前提:エージェントの募集要項を見ると「週5常駐」「東京勤務」がほとんど。
- 人脈が限られている:地方に住んでいると業界イベントや交流会に参加しにくく、ネットワークを広げにくい。
- 収入の不安定さ:そもそも案件が取れるかどうかが未知数。
「このまま地方でやっていけるのだろうか?」と独立当初はかなり悩みました。
2. リモート案件を探す工夫
そんな中で私が実践したのは、「案件の探し方」を徹底的に工夫すること でした。
複数エージェントに登録
レバテックやMidworksなど大手だけでなく、ITプロパートナーズやクラウドテックといった リモート案件に強いエージェント にも登録。これにより「週3リモート可」「フルリモート」の選択肢が増えました。
クラウドソーシングを活用
ランサーズやクラウドワークスで、小さな案件からコツコツ実績を積み、ポートフォリオに追加。これが後に直契約につながるきっかけになりました。
SNS発信
TwitterやQiita、noteで自分の学びや成果を発信。地方にいてもオンラインでの存在感を出すことで、思わぬ声かけをもらえることもありました。
3. 最初に獲得できたリモート案件
最初に受注できたのは、エージェント経由の 週3日リモート案件(月単価35万円) でした。
- 東京のスタートアップがクライアント
- ZoomとSlackで完全リモート体制
- プロジェクト進行はアジャイルで、地方在住でも問題なし
これにより「地方でも十分やっていける」と自信を持てるようになりました。
4. 複数案件を組み合わせて収入を安定化
その後は以下のように働き方を組み立てました。
- 週3案件(エージェント経由):月35〜40万円
- ライティング副業(クラウドソーシング):月5〜10万円
- 個人開発アプリ(広告収益):月2〜5万円
合計で 月収45〜55万円 となり、地方の生活コストを考えると十分暮らしていける水準になりました。
5. 地方フリーランスならではのメリット
地方在住でリモート案件を中心にすることで、意外なメリットも多くありました。
- 生活コストが低い:家賃や物価が都市部の半分程度。
- 時間的余裕がある:通勤ゼロで集中できる。
- 自然環境が豊か:仕事と暮らしのバランスが取りやすい。
- 独自の発信力になる:「地方在住でフリーランス」という立場自体が差別化になる。
6. リモート案件を安定させるためのポイント
① 信頼を積み重ねる
リモートは対面よりも信頼を得にくいため、納期厳守やレスポンスの速さが重要。
② 複数ルートを確保する
エージェント、クラウドソーシング、直契約といった複数の入口を用意しておくと安心。
③ 自己投資を続ける
地方にいると情報格差が生まれやすいため、オンライン学習や資格取得でスキルを常に更新。
④ 発信を止めない
SNSやブログでの情報発信は、オンラインで信頼を築く最強の武器になります。
まとめ:地方でもリモート案件だけで十分暮らせる
私は地方在住で独立し、最初は「案件が取れないのでは」と不安でした。しかし、
- エージェントを掛け持ちしてリモート案件を探す
- クラウドソーシングや副業で実績を積む
- SNS発信で存在感を出す
といった工夫を重ねることで、最終的には リモート案件だけで生活が成り立つ安定収入 を実現できました。
地方在住だからといって不利になる時代ではありません。むしろ生活コストの低さや自由な環境は、フリーランスにとって大きなアドバンテージです。
「地方だから無理」と思う前に、まずは小さな案件から挑戦し、信頼と実績を積み重ねてみてください。その先には、リモート案件だけで十分に暮らせる未来が待っています。

