フリーランスエンジニアとして独立しようと思ったとき、最初のハードルになるのが 「案件獲得」 です。
直営業で取る方法もありますが、実績が浅い段階ではなかなか難しい。そこで多くのフリーランスが利用するのが エージェント。
私自身も独立初期に、いくつかのフリーランスエージェントの面談を受けました。この記事では、初めてエージェント面談を受けたときに感じたこと をリアルにお伝えします。これから登録を検討している方の参考になれば幸いです。
1. 面談の流れは思ったよりカジュアル
正直「スーツ着て行かないといけないのかな?」と思っていましたが、実際はラフな雰囲気でした。
多くのエージェントは オンライン面談(ZoomやGoogle Meet) を採用しており、私服でOK。自己紹介から始まり、これまでの職務経験や希望条件を聞かれる形式です。
- 職務経歴のヒアリング
- 希望単価・稼働日数の確認
- 興味のある技術領域や業界の話
- 案件紹介の流れについて説明
まるで転職エージェントのキャリア面談に近い雰囲気で、想像よりもカジュアルでした。
2. 想像以上に「市場価値」を教えてくれる
印象的だったのは、自分のスキルセットが 市場でどのくらいの単価で売れるのか を具体的に教えてくれたこと。
例えば、私の場合はWeb系のバックエンド経験が中心だったのですが、
- 「週5なら月70〜80万くらいが目安ですね」
- 「GoやTypeScriptの経験を積めば90万以上も狙えます」
といった具体的な金額感を提示してくれました。
フリーランスになると給与テーブルがないので、自分の市場価値が見えづらいのですが、ここで「今の相場感」を把握できたのは大きな収穫でした。
3. 希望条件は遠慮せず伝えるべき
面談では「希望単価」「働き方」「週何日稼働したいか」を聞かれます。
このとき 遠慮して低めに言ってしまうと、その条件で案件を探されてしまう のが落とし穴。
私も最初は「60万円くらいでも大丈夫です」と言ってしまったのですが、後から調べると市場相場的にはもっと高く設定できたと気づきました。
エージェントはあくまで仲介者。こちらが提示する条件が交渉のスタートラインになるので、希望は正直に、かつ少し強気に伝えるのがおすすめです。
4. 担当者との相性が大事
面談をしていて感じたのは、担当者との相性 がかなり大事だということ。
- こちらの希望をしっかり聞いてくれるか
- 単価や案件条件を正直に伝えてくれるか
- 提案力があるか
担当者によっては「とにかく案件を早く紹介したい」スタンスの人もいれば、「キャリア全体を考えてくれる」人もいます。複数エージェントと面談して比較すると、この違いがよく分かります。
5. 良い意味で「営業される感覚」
もう一つ驚いたのは、こちらが「売られる」立場であるということ。
企業に案件を提案するため、担当者が私のスキルを整理して「こういう強みがあります」とアピールしてくれるのです。
つまり、自分一人で営業活動するのに比べて 営業代行のように動いてくれる。これがエージェントを使う大きなメリットだと実感しました。
6. 不安が解消されたポイント
初めて面談を受けるまでは「本当に案件が紹介されるのか」「未経験領域は門前払いされるのか」と不安でした。
しかし実際には:
- 経験を棚卸しして強みを整理してくれる
- 直近の案件ニーズを教えてくれる
- 条件に合わない案件は断っていいと明言してくれる
こうしたやり取りを通じて、「とりあえず一歩踏み出しても大丈夫」と安心できました。
7. 面談を受けて気づいたこと
- 想像よりも気軽に受けられる
- 自分の市場価値を客観的に知れる
- 担当者の質・相性で満足度が変わる
- 希望条件は強気に伝えるべき
- 営業代行として活用できる
独立を考えているなら、まずは試しに面談を受けてみるのがおすすめです。仮に今すぐ案件を受けないにしても、市場感を知っておくことは大きな財産になります。
まとめ
「初めてのエージェント面談」は緊張するものですが、実際は想像以上にカジュアルで有意義な時間でした。
フリーランスとして活動するなら、案件探しを効率化するためにも、そして自分の市場価値を把握するためにも、エージェント面談は早めに受けておくべき だと感じます。
孤独なフリーランス生活を一人で戦うより、信頼できるエージェントと伴走する方がはるかに安心です。最初の一歩は勇気がいりますが、一度経験してしまえば大きな自信につながります。

