こんにちは。Y(ワイ)です。
「フリーランスとして働いてみたいけど、最初の一歩が踏み出せない」
そんなふうに感じている方は多いのではないでしょうか。
実際、私もフリーランスを目指した当初は「どうやって案件を獲得すればいいのか」「自分のスキルで通用するのか」と不安だらけでした。
この記事では、私が実際に最初の案件を獲得するまでにどんな準備をし、どんな行動をとったのかを振り返りながら、これからフリーランスを目指す方にとってヒントになるような内容をまとめてみました。
少しでも参考になれば幸いです。
スキルや実務経験の棚卸し
- 自分にできること・できないことの整理。ポートフォリオの有無など。
私がフリーランスエンジニアになるタイミングで持っていた主なスキルは
C#(3年)、VB.NET(4年)、Java(3ヶ月くらい?)、PHP(3ヶ月くらい)
こんな感じだったかと思います。自己紹介で書いた通り、Webサービスの実務経験をなかなか積めず、数カ月程度でした。
まあ、個人開発でWebサービスを運営していたので、経歴的にはWebサービスの経験は浅かったものの、個人開発レベルではフルスタックに近かったと思います。
スキルシートに載らない情報として、あとは頑張りの強さなどもあったと思います。(手前味噌ではありますが。)
最初に使ったエージェントやサービス
最初に使ったエージェントは「首都圏コンピュータ」というレトロな名前のところで、いまは「PE-BANK(ピーイーバンク)」という名前になっています。
このエージェントを選んだ理由としては、地方都市では最もメジャーだったからです。といっても地方なので登録エンジニアは50名程度だったと記憶しています。
今は東京に住んでいるのもあり、当時よりフリーランスエンジニアの認知度が上がっている(おそらく需要も増えている)ので、いろんなエージェントがありますよね。東京メトロや山手線に乗っていてもレバテックとかの車内広告がありますし。
10個くらいエージェントを使いまわしているので、タイプ別おすすめのエージェントみたいな記事をそのうち書くかもしれません。需要あるだろうか・・・。
最初に応募した案件の内容
- どんなジャンル、報酬、スキル要件だったか。なぜ応募したか。
最初に応募したところというより、エージェントさんが私のスキルシートをもとに、いろんな企業にアプローチしてくれました。書類落ちしたところももちろんあったと思いますが、意外と面談にすすめました。これは地域性と当時の状況によるので、今同じ場所で同じスキルの人が就活して同じ結果になる保証はありません。
ジャンルとスキル要件についてですが、時代はWebサービスだったこともあって、JavaとかPHPとかのWeb案件が多かったですね。いまだと機械学習とかもありますが、当時は当然ながら全くありませんでした。なぜ応募したかは面談でも聞かれるんですが、そもそも自分の得意なところとマッチする企業なんてそこまで多くないんですよ。有能な人ならともかく。いや、有能でもやりたいこととなると少ないのかも。
報酬はどこかにも書いた通り月40万円だったのですが、報酬には特に希望はなく、ただひたすら案件が見つかればいいなという思いだけでした。(初めて案件を探す人は条件面より案件が見つかればそれで御の字という人も多いのではないかと思います。)
いくつか面談をして、地方都市なので車がないと通勤しにくいところもあったりして、結局は自転車で通勤できる企業に決まりました。いくつか面談していく中で、エージェントの営業さんからは
「スキルシートに書いてないことでも、できることなら【できる!】と言っていいからね!」
という言葉をいただきました。これは今でも自分の金言になっています。
案件獲得までに苦労したこと
- スカウトが来ない、書類が通らない、面談がうまくいかない等
自分の場合はトントン拍子でした。地方都市というのと登録エンジニアが少なかったためか、売り手市場だったんだと思います。あと、登録エンジニアは50代とかもっと上の人が多かったような気がします。私はまだ30代だったので、年齢面で競争力があったんだと思います。
書類については、むしろ今のほうが落ちてるかも。単価を攻めすぎるとハイスキルでも落ちちゃいます。
書類が通らなかった記憶はあんまりないので、そこそこ通ったような気がします。今もそうですが、お仕事を探しているときは必死なので、落ちたものについてクヨクヨ考えるのは無駄です。改善はしますが。
面談はもとからうまくいくほうなので、あんまりガッチリとした対策はしてないです。自然体なのがいいのかも。もし失敗したら次からは同じことをしないようにすることは意識しています。
あと、万年募集しているような企業にありがちなんですが、いかにもパワハラっぽい問い詰めるような質問をしてきたりするところは避けたほうが良いですね。昔ならそういう企業でもジョインしてたと思いますが。入ってから地獄、なんてこともあるので。
最終的に受注に至った決め手
- ポートフォリオの見せ方、面談で伝えたこと、価格交渉など
先に書いた通り、貯金がなかったので、とりあえず自転車で通えてスキルが間に合っていれば仕事にはなりそうだったので、良いお返事をいただけた企業にジョインすることに決めました。選んでいる場合ではなかったですね。
ポートフォリオはこのときはなかったように思います。PHPでアマゾンのレビューを収集するスクリプトみたいなのを作っていたような?忘れましたが。面談で見せられる感じのものではなかったですね(笑)。
面談ではあんまり積極的に話すタイプじゃないですが、聞かれたことについては丁寧に答えるよう努めました。これは今でもそうです。キャリアが積まれてくればポートフォリオのような自作のサイトは不要でしょう。むしろ個人開発程度のものを見せても企業としては「んー?」となって刺さらないことのほうが多いと思います。個人開発で企業が作るレベルのものをできるのなら、そもそも個人開発のみで生きていけますし。
価格交渉については、そのような余地もないし、気持ち的な余裕もなかったですね。参画してから数ヶ月後に実績を元に交渉するのはいい方法だと思います。
案件を通じて得た教訓や成長
- 技術的な面・ビジネス的な面、今の案件獲得にも役立っていること
初めてのフリーランス案件だったのですべてが新鮮で学びだらけでした。スキルシートを充実させたかったので、複数のプロジェクトを並行でやらせていただいたのが嬉しかったです。ただし、スキルシートに1ヶ月おきに異なるプロジェクトが記載されることになるので、理由を書いておかないと「続かない人」と思われてしまうので注意が必要です。初めてのフリーランスだとしても、焦って複数プロジェクトに手を出さず、一つのプロジェクトをじっくりと手掛けることで次の仕事にもつながったりします。
実際、企業がフリーランスエンジニアに求ていることは即戦力かつ自社にいないようなハイスキルであることでしょうから、たくさんの技術セットをもっているよりも一つのスキルに精通していることのほうが望ましい場合が多いです。そしてそのほうが単価が上がりやすいでしょう。
ベンチャー企業であれば幅広いスキルのエンジニアを求めていることもありますが、大手企業よりベンチャー企業(とくに資金調達の初期ステージ)のほうが単価面は低くなる傾向があると思います。
まあ、個人的には人数の多い大企業より、少人数で開発するベンチャー企業のほうが好きだったりします。
まとめ
最初の案件を獲得するまでの道のりは、誰にとっても不安と手探りの連続だと思います。私自身、スキルに自信があるとは言えず、実務経験も豊富ではない状態からのスタートでしたが、振り返ってみると大事だったのは「準備」と「行動」、そして「素直にやってみる姿勢」だったと感じます。
- 自分のスキルを客観的に棚卸しし、できることを明確にすること
- 信頼できるエージェントと出会い、状況に応じた戦略を立てること
- 面談では自然体で誠実に対応すること
- 条件よりもまずは実績を作るという意識で動くこと
こうした積み重ねが、初案件の受注につながったと感じています。
これからフリーランスを目指す方も、いきなり完璧な状態を目指すより、まずは一歩踏み出してみてください。一つの案件が、次の仕事や成長のきっかけになります。焦らず、でも前向きに挑戦してみてください。応援しています。