エージェント登録前に絶対に確認すべき3つのポイント【フリーランスエンジニア】

🏢 エージェント比較・案件獲得編

フリーランスエンジニアにとって、案件獲得の最も一般的な手段が「エージェント登録」です。

しかし、勢いで登録してしまい「思っていた条件と違った」「マージンが高すぎた」「担当者が頼りない」と後悔する人も少なくありません。

エージェントは案件の“入り口”であり、ここを誤ると報酬・働き方・キャリア形成のすべてに影響します。

本記事では、登録前に必ずチェックすべき3つのポイントを具体的に解説します。


1. マージン構造と契約形態を確認する

最初に絶対に見落としてはいけないのが、マージン(手数料)契約形態 です。

エージェントはクライアント企業からの報酬の一部を手数料として受け取り、残りをエンジニアに支払う仕組みになっています。

例えば、企業が100万円支払っても、あなたの手元に70万円しか入らないケースがあります。

この差が「マージン」です。

マージン率は一般的に 10〜30%程度

ただし、同じ案件でもエージェントによって取り分が違うこともあります。

チェックすべき項目

・マージン率は開示されているか

・「直請け」か「二次請け」か(中間業者が多いほどマージンが増える)

・支払いサイト(入金までの日数)は何日か

・準委任契約か、請負契約か

マージンを非公開にしているエージェントも多いですが、交渉時に「おおよそ何%ですか?」と聞くのは失礼ではありません。

むしろ、それに明確に答えられない会社は避けるべきです。

また、契約形態によってトラブル対応も変わります。

請負契約だと納品責任が重く、準委任契約のほうがトラブル時のリスクは低め。

「どちらで契約するのか」を事前に必ず確認しておきましょう。


2. 担当者の質とフォロー体制を見極める

次に重要なのは、担当者の「営業力」と「対応姿勢」です。

実は、同じエージェント会社でも担当者によって案件の質も単価もまったく違います。

担当者が良い人かを判断するポイント

・希望条件を丁寧にヒアリングしてくれるか

・面談前の準備やフィードバックが具体的か

・「押し売り」ではなく「提案型」か

・返信が早く、誠実なトーンで対応しているか

あなたにとってエージェント担当者は「営業パートナー」です。

良い担当者ほど、あなたを理解し、条件交渉を真剣にしてくれます。

一方、悪い担当者は「とりあえず案件を決めたい」だけの短期思考で動くため、

案件内容のミスマッチや、契約更新時のトラブルが発生しやすいのです。

面談時に確認すべき質問例

・契約更新や単価交渉はどのように進めますか?

・案件終了後、次の紹介までどのくらいの期間がかかりますか?

・過去に担当されたエンジニアの継続率はどの程度ですか?

これらの質問にしっかり答えられる担当者は信頼度が高いです。

逆に「うちではそういうデータは出していません」など曖昧な返答が返ってくる場合は要注意。


3. 案件の「種類」と「働き方の柔軟性」

最後に、エージェントごとに得意とする案件タイプが大きく異なります。

自分の理想の働き方に合った案件を扱っているかを確認しましょう。

主な分類

常駐型案件:オフィス勤務が中心。チーム開発や大企業向けシステムが多い。

リモート型案件:在宅・地方OK。モダン開発やベンチャー系が中心。

週3・時短案件:副業や個人開発と両立しやすい。

直請け案件:クライアントと直接取引。単価が高いが責任も大きい。

たとえば、レバテックフリーランスやギークスジョブは常駐型・高単価の案件に強く、

ITプロパートナーズやクラウドテックは週3・リモート型に強い傾向があります。

また、案件の業界も要チェックです。

金融・製造・行政システムに強い会社もあれば、Web・SaaS・スタートアップ専門の会社もあります。

どの領域でキャリアを伸ばしたいかを明確にしてから登録することが大切です。


登録前に確認すべき3つのポイントまとめ

項目チェックすべき内容なぜ重要か
1. マージンと契約形態マージン率、支払いサイト、契約種別収入・リスクに直結する
2. 担当者の質対応スピード、提案力、更新フォロー案件の質と継続率が変わる
3. 案件タイプ常駐/リモート/直請けなど働き方の自由度に影響

この3点を事前に確認しておくだけで、

後悔する確率を大きく下げられます。


プラスα:複数エージェント登録で比較する

1社だけに頼ると、選択肢が狭まり、条件交渉の余地も少なくなります。

最低でも 2〜3社を併用登録 して、同時に案件を比較するのがおすすめです。

複数社を使うことで以下のメリットがあります。

・相場感が掴める

・担当者の対応を比較できる

・同じ案件でも条件の違いが見える

・案件切れリスクを減らせる

エージェントは無料で登録できるので、比較して損することはありません。

複数の担当者と話して、自分に合う人を見極めましょう。


まとめ:エージェント選びは“就職活動”と同じくらい慎重に

フリーランスエージェントは、あなたのキャリアを預けるパートナーです。

条件だけで選ぶのではなく、「どんな関係を築けるか」まで見据えることが大切です。

・マージン率を確認する(不透明な会社は避ける)

・担当者の対応をチェックする(信頼できるか)

・案件タイプと働き方を見極める(自分の希望に合っているか)

この3つを押さえておけば、

あなたのスキルを正当に評価してくれるエージェントと出会える確率は格段に上がります。

焦って登録せず、冷静に比較・質問してから決める。

そのひと手間が、今後の収入・自由度・キャリアを大きく左右します。

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